「ナンセンス」と経団連会長が一蹴、はんこ文化消滅へ



どうやらFAXよりも前にはんこという旧世界の遺物が葬り去られることになりそうです。詳細は以下から。


経団連の中西宏明会長が4月27日の定例記者会見で、新型コロナウイルスの感染拡大防止に向けて「人との接触8割減」を求める政府要請について言及しました。

その中で会社員らが書類にはんこを押すためだけに出社を余儀なくされるケースが多いことに触れはんこはナンセンス。全て署名や電子署名でいい。はんこはIDのシステムで、印影をIDとして頼るカルチャーは今のデジタルの時代に合わないと指摘。

その上ではんこは「美術品として残せばいい」と語りました。経団連会長という日本経済のトップがはんこ文化を一蹴したことで、多くの人が廃止を望みながらも延々生きながらえてきたはんこという旧世代の遺物に引導が渡されたことになります。

これに先立ち、自民党の「日本の印章制度・文化を守る議員連盟(はんこ議連)」会長としても知られる竹本直一IT相も4月24日にははんこのために会社に行くと公共交通機関の中で密の状態が発生する。できるだけ省いた方がいいと態度を一転させていました。

竹本IT相ははんこ議連会長職についても「辞めろと言われれば辞めても構わない」と述べており、こうした「転向」は4月22日に安倍首相が民間の企業活動に「紙や押印を前提とした慣行を改めるように」と指示したことを受けたもの。

これで政財官のすべてが新型コロナを契機にはんこ文化維持から廃止へと大きく舵を切ったことになります。

これを機に、世界で唯一日本だけが合法的市場として取り残された象牙取引の禁止も実現させてほしいところですが…。

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