中東初の大麻合法化が行われましたが、その理由は少々意外なものでした。詳細は以下から。
新型コロナウイルスのパンデミックで世界中の国が大きな打撃を受ける中、レバノンが中東初となる大麻の合法化法案を成立させました。
この法案で合法化されるのは医療用及び産業用の大麻のみとなり、レクリエーション用大麻は合法化されません。
この合法化で大麻の栽培者は法による規制に基づいて合法的に大麻を栽培できるようになり、医療・産業向けの輸出品として扱われるようになるとのこと。また、CBDオイルなどを含む合法大麻産業の育成も行われることになります。
もともとレバノンでは、東部のベッカー高原で広く違法な大麻の栽培がおこなわれてきました。今回の合法化はこうした地域での栽培を認めて税収を増やし、産業を育てることで苦境にあるレバノン経済を立て直すことが大きな目的です。
特に今回の新型コロナでさらなる打撃を受けたレバノンにとっては緊急性が高かったため、パンデミック中の合法化になったとのこと。
また大麻の密輸はヒズボラの大きな収入源になっていたため、今回の合法化は地域の治安の安定化にも役立つとの指摘もあります。
新型コロナの予防にCBDが有効な可能性があるとの論文が提出されていることもあり、経済を立て直すきっかけになるかもしれません。
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