「エアアジア・ジャパン」日本撤退、新型コロナ影響で12月5日に全路線廃止へ

格安航空会社（LCC）の「エアアジア・ジャパン」が日本から撤退することが分かりました。詳細は以下から。

格安で海外旅行をしたい時にお世話になる格安航空会社（LCC）のひとつ「エアアジア・ジャパン」が、新型コロナの影響で落ち込んだ需要の回復が見通せないとして、日本から撤退する方針を決めました。新型コロナの影響での国内の航空会社の撤退は初めて。

エアアジア・ジャパンは中部空港を拠点に新千歳空港や仙台空港、福岡空港、台北を結ぶ4つの路線を展開してきましたが、10月5日に国土交通省にこの4つの路線すべてを廃止すると報告。12月5日をもって全面撤退となります。

航空業界は新型コロナの影響で極めて厳しい状況が続いており、エアアジア・ジャパンも4月に全路線を一時運休。8月には運行を再開したものの、需要の回復が想定を下回ったため今月再び全路線運休の方針を示したところでした。

最終的に今後も需要の回復が見通せないとして撤退を決めた形となります。

政府は昨日東京オリンピックに向けて外国人観光客の入国を本格検討し始めたところですが、再開まで持たない、もしくはそれでも需要が回復しないとエアアジア・ジャパンが判断したということになりそうです。

コロナ禍で航空会社が軒並み潰れるといった予測は今年春の段階でささやかれていましたが、一歩ずつ現実化しているとも言えそうです。