「無実の女性を殺人罪で12年服役させたけど捜査は問題なし」滋賀県と国が冤罪事件の損害賠償請求で争う構え



滋賀県警だけではなく、滋賀県も国も無実の人を人殺しの罪で12年服役させた捜査方法に問題がなかったとの見解を示しました。


滋賀県の湖東記念病院の看護助手として働く中で入院患者を殺害したとして12年間服役したものの、やり直しの裁判で無罪が確定した西山美香さん。

ですが捜査を行った滋賀県警は、当時の捜査に問題はなかったとする姿勢を崩さず、捜査機関の責任を追及するために滋賀県と国に対して損害賠償を求める訴えを起こしていました。

3月4日の第1回口頭弁論で、西山さんは「警察と検察は全く過ちを認めず証拠隠しを続けている。こんなことが許されたらこれからも冤罪が生まれる」と意見陳述しました。

これに対して滋賀県と国は訴えを退けるよう求め、争う姿勢を示しています。

つまりこれは発達障害と軽度の知的障害を持った無実の女性を、恋愛感情を利用して嘘の自白をさせて殺人犯に仕立て上げ、12年も服役させるという極めて意図的な冤罪事件を引き起こした捜査のあり方を、滋賀県警と滋賀県、そして国が問題ないとしていることになります。

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