ただでさえ確保が遅れに遅れているワクチンが無駄になる可能性を製造元から指摘されてしまいました。詳細は以下から。
日本で1か月後に高齢者の摂取を始める見込みの新型コロナワクチンについて、開発元のファイザー製薬が「冷蔵した状態での輸送は推奨しない」と厚生労働省に警告していることが発覚しました。
ファイザーのワクチンは非冷凍状態で振動を加えると有効性や品質が低下するおそれがあるとして、保存温度を原則-75度前後とし、最長14日間はマイナス20度前後でも保存できると添付文書で説明しています。
一方で厚労省は自治体に対し、ワクチンを「3時間以内であれば、国が用意した保冷バッグで2~8度の冷蔵状態で診療所などに輸送してもよい」と認めています。
ファイザーはこれに対して3月1日までに「マイナス15度より低い温度での輸送を推奨する」とする見解を厚生労働省に伝えていたことが分かりました。
なおファイザーは冷蔵した状態での輸送は「推奨しない」とし、自治体が「やむを得ない」と判断した場合に限るよう求めているとのことで、近く見解を公表する模様です。
日本では4月12日から高齢者への接種を開始する予定となっていますが、保冷宅配サービスやドライアイスで冷凍輸送する予定の自治体がある一方、保冷バッグで冷蔵輸送する準備を進めている自治体もあり、この警告を受けて計画見直しを余儀なくされる可能性もありそうです。
日本ではPCR検査が不確かだとして「陰性だと思い込んだ人が出歩いて感染拡大させる」という謎の検査抑制論がありましたが、ワクチンの効果が落ちれば実際に「接種して感染しないと思い込んだ人が出歩いて感染拡大させる」可能性が増大します。
ただでさえ重症化のリスクの高い高齢者が誤った安心感で集まれば、クラスターの発生がこれまで以上に増加することは十分に考えらえるため、厚労省としての見解の見直しが必須です。
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