GWは都内飲食店の酒類提供を終日禁止に、緊急事態宣言で野外飲み&近県遠征激増→感染拡大のおそれも



すでに20時以降の路上飲みが問題視されている現状で、うららかな春の大型連休中に「お店で飲めないなら野外で飲んだらいいじゃない」という人が激増してもおかしくありません。

もしくはお出かけがてら、お酒を出している近県まで足を延ばそうと考える人も少なくなさそうです。詳細は以下から。


◆東京都で「飲食店の酒類提供」へ
東京都は新型コロナの緊急事態宣言が出された場合、飲食店での酒類提供を終日禁止する方向で調整していることが報じられています。

飲食店に対して酒類の提供を終日禁止にした上、営業時間は20時までとする方向で政府と協議を進めています。

宣言の期間は4月25~26日ごろから5月11~16日ごろまでを想定しているとのことで、ゴールデンウィーク中に東京都内ではお店で酒を飲むことが不可能となります。

◆「野外飲み」が頻発か
となればアウトドアに最適なこの時期だけに、代々木公園や井の頭公園、世田谷公園などの公園で、コンビニや量販店で買ったお酒とツマミで昼から野外飲みが頻発する恐れがあります。


話題のノーマスクピクニック中止となったものの、より多くの人が野外に集まる可能性が出てきてしまいました。

既に現在も20時以降の路上飲みがブームになっているため心理的ハードルも低く、むしろ割安でもあるため、こうした野外飲みを禁止するのは難しそう。

かといって小売店への酒類販売禁止も容易ではないため、飲食の場が単にお店からそれ以外へと移るだけになる可能性があります。

飲食自体よりも「会食」で飛沫感染すると指摘されており、野外BBQでの感染も報告されているため、複数人数での来店を防ぐ「孤食」やテイクアウト推進の方がより感染拡大防止には繋がりそうです。


◆埼玉、千葉、神奈川への「遠征飲み」も
週末などに近県から東京に飲みに来るのは珍しい事ではありませんが、今度は逆に東京から種類提供が禁止されていない近県へ飲みに行く動きが出てくる可能性も。

県境を超えれば飲めるとなれば、電車移動がデフォの都民には何の苦もなく、むしろ普段と違った街で飲むというアトラクション的な楽しみも加わってしまいます。

休日の小旅行とこうした飲みが組み合わされば、緊急事態宣言は単に都内の感染状況を近県に拡散するだけになってしまいます。


◆関西の状況と比べてみると…
なお関西では、感染爆発の大阪と兵庫に加え、感染者数の比較的少ない京都も宣言を要請し、京阪神すべての人の動きを一括して止める姿勢。

もし京都だけが宣言を出さなければ、大阪や兵庫に向かうはずだった人が「そうだ、京都行こう」となって集中することは避けられません。

東京都は区内を中心に隣接県と市街地が連続しているため、近県と連携した上でこの間の交通を抑制しない限り、人の流れと飲み食いは止められそうにありません。

一部だけの限定的な抑制は禁じ手とされる「戦力の逐次投入」でしかなく、東京と単独での緊急事態宣言は効果が薄いどころか逆効果になる可能性も。

「都内飲食店の酒類提供」はその可能性を大きく後押しすることにもなりかねず、今からでも埼玉、千葉、神奈川を巻き込んで徹底的にやる必要がありそうです。

・関連記事
#全国同時ノーマスクピクニックデー 批判殺到で全面中止に | Your News Online

菅首相・河野大臣「ワクチン9月まで供給にメド」→下村政調会長「高齢者だけでも来年までかかる、全員接種は1年後」 | Your News Online

「ワクチン9月まで供給にメド」立っていませんでした、政府「正式合意に向けて調整を急ぐ」 | Your News Online

台湾産パイナップルと新型コロナで石垣島の農家が「このままでは食っていけない」と悲鳴、ダブルパンチで国産品が危機的状況に | Your News Online