なんともインドらしい脱プラスチックの試みが話題です。詳細は以下から。
Buzzap!では以前インド鉄道が脱プラスチックのために素焼きのチャイカップを復活させることを報じましたが、そうした試みは宗教の場にも及んでいました。
インドのマハーラーシュトラ州を中心に開催されるガネーシャ・フェスティバルはその名のとおり、新しい門出や富、学問を司る象の頭をしたシヴァ神の息子、ガネーシャ神のお祭りです。
そのユニークな姿をアジアン雑貨店やカレー屋のディスプレイで見たことのある人も多いのではないでしょうか。
このお祭りのために東部オリッサ州のNatraj Clubは11人のメンバーで総量5トンもの生のバナナを使いガネーシャ像を建立。全長は7.6mにも及びました。
このガネーシャ像を作るのに掛った時間は75日間。装飾の一部には竹を用いていますが、目にはバナナの葉を用いています。
なおこのバナナは廃棄せず、10日間の祭りの後に黄色く熟したものが貧しい人々にドネーションされました。
実はこのガネーシャ像がつくられたのは2017年のこと。Natraj Clubは1999年に初めてプランテンという植物でガネーシャ像を作り、以降毎年ココナツや菩提樹の実、巻貝の殻などを材料に作り続けてきました。
多くのガネーシャ像がプラスチックなど生分解性ではない材料で作られている中、Natraj ClubのアートディレクターGopal Pansariさんは「再利用できたり食べられる材料でガネーシャ像をつくる」ことをコンセプトにしていると語っています。
このバナナのガネーシャ像は一時海外のSNSで「ゴアで作られた」という誤情報が拡散しましたが、脱プラスチックの機運が高まる中で再び注目が集まっています。
神像をつくっていたバナナ、なんともご利益がありそうですが…。
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