小売店の店員ら、「仕事中に座る権利」を勝ち取る



日本では就業時間ほぼずっと中立ち続けている店舗のスタッフたち。ですがとある場所では彼ら彼女らの「座る権利」が正式に認められました。詳細は以下から。

南インドのタミルナドゥ州は2021年9月、小売店の店員らに「座る権利」を認めるインドで2番目の州となりました

これにより小売店の経営者らは、店員に座れる席を用意し、就業時間中に忙しくなければ座ることを認めるよう求められることになりました。


インドの小売業は経済発展の主力となっていて、現在はGDPの10%と雇用の8%を担うまでになっており、低~中カーストの女性が大勢婦人服や宝石の小売店で働くようになっていました。

そうした中で、昼食の20分程度しか座って休めない、家を出て帰るまでの12~14時間ほとんど座れないなどの過酷な状況が以前から指摘されていました。

今回の法令は大きな一歩ですが、当事者らからは拘束力がなければ実際に守られるかは疑わしいと受け止められているのが現状です。


またインドの店員らは最低賃金以下の給料で働かされたり、週7日の出勤を強要されるなど、それ以外の労働問題も山積み。現代では監視カメラが店員らの監視にも使われ、賃金カットやペナルティのための道具とされている状況も問題となっています。

まだまだ先は長そうですが、改善への熱意は大きなもの。いつか日本が追い抜かされる日が来るのでしょうか。

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