印刷や包装、パッケージ分野で価格高騰・納期遅延へ、「酢酸エチル」が中国政府締め付けで枯渇



世界的な半導体不足木材の高騰など、コロナ禍での苦境に陥る企業から私たちの日常生活までが影響を受けるニュースが続いています。

こうした波がさらに拡大することになりそうです。詳細は以下から。

食品包装資材の企画、製造、販売を行う吉村のプレスリリースによると、パッケージの袋を作る際に溶剤として用いる「酢酸エチル」で、急激な供給制限と需要バランスの崩壊による価格急騰が発生しているそうです。


酢酸エチルは包装、パッケージで用いられる他、写真の印刷に用いられるグラビア印刷などでも使用されており、枯渇すればプロダクトの製造・販売のほか、印刷などの分野にも影響が広がる恐れもありそうです。

酢酸エチルは現在中国からの輸入に完全に依存している状態ですが、21年9月以降に中国政府が環境規制によって二酸化炭素排出量の目標が達成されていない地域を中心に、企業への電力供給や生産ラインの稼働を制限したことにより、供給量が大きく制限されたとのこと。


10月以降にはメーカー側から供給量を従来の半分にまで制限するとされ、納期に大きな影響が出ているとのこと。

吉村は「弊社と致しましても初めての経験となり、短期的なもので終息していくのか、長期間にわたって影響を及ぼすのか全く予測がつかない状況」としており、文字通り前代未聞の状況であることが分かります。

現在は酢酸エチルを使わないか、使用を抑える方式での提案を検討しているとのことですが、価格が急騰している以上、長引けば値上げにも繋がりかねません。

食品や日用品に限らず、精密機器や薬品も含め、梱包やパッケージは非常に重要な役割を担っています。

今回は脱炭素化を目指す中での中国政府による制限ですが、需給バランスが崩れればその影響は多方面に及び、体力のない企業ほど大きな打撃を受けることになります。

私たちの生活はどこまで影響を受けることになるのでしょうか。

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