学校でのいじめが「犯罪」に法改正、最大10年の禁錮刑に



いじめは犯罪で法的に罰すべきもの。重要な認識が広まりつつあります。詳細は以下から。


フランスの国民議会が12月1日、学校でのいじめを犯罪化し、3年以下の禁錮刑を科す法案を可決しました。

ジャンミシェル・ブランケール国民教育・青少年・スポーツ相や、エマニュエル・マクロン大統領率いる与党連合、右派の共和党が支持に回り69票差での可決。2022年2月にも上院で採決が行われ、可決・成立する見通しとなっています。

法案は「学校でのいじめ」を刑事犯罪化し、程度や加害者の年齢に応じて3年以下の禁錮刑と4万5000ユーロ(約570万円)以下の罰金刑を科すというもの。

また被害者が自殺や自殺未遂した場合には10年以下の禁錮刑が科されるという、未成年向けとしては極めて重い内容になっています。

また法案には、いじめ対策や教育予算の増額も盛り込まれており、いじめ根絶への強い意志が込められていることが分かります。

ブランケール大臣「子どもたちの人生が台無しにされることは決して容認できない」と明言。法案は「フランス共和国の価値観を実現する手段」としています。

日本でも先日旭川女子中学生いじめ凍死事件という、極めて凄惨ないじめが女子中学生を死に追いやりました。

「いじめは犯罪」との言説がようやく出てきましたが、このような法の整備も必要になってくるのかもしれません。

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