「富士山噴火の前兆か」と騒然、一晩で3回の富士五湖震源の地震に気象庁の見解は?



「富士山爆発」がTwitterのトレンドに上がっていますが、データ的に見てどうなのかチェックしました。詳細は以下から。

12月3日6時37分頃に、山梨県東部・富士五湖を震源とするマグニチュード4.9の地震が発生しました。この地震では、山梨県大月市で最大深度の5弱を観測しています。


また山梨県東部・富士五湖を震源とする地震は3日2時台にも2度観測されており、大月市では震度4が観測されていました。

一晩で3回、富士五湖を震源とする地震が続いたことでTwitterでは「富士山爆発」がトレンド入りしています。


なお非常にタイミングのよいことに、12月2日には「『火山』としての富士山 噴火前兆の『低周波地震』に要注意(サンデー毎日×週刊エコノミストOnline)」とする記事が掲載され、こちらから「噴火前兆」もトレンド入り。あたかもこの3回の地震が富士山噴火の前兆であるかのような雰囲気となっています。

ただし上記記事内にある「低周波地震」を気象庁の公式サイトでチェックしてみると、この2ヶ月で富士山に特別な変化がないことが分かります。


長期の状況で見ても近年特に多いということはありません。2000年から2001年に掛けて低周波地震が多発しましたが、ご存じのように富士山は噴火はしていません。


ということで12月3日現在では、富士山に特別な噴火の前兆は見られていないという結論になります。

もちろん歴史上噴火を繰り返してきた富士山がいつか再び噴火することはほぼ確実。三菱地所が都内に所有するビルで火山灰対策を始めることも11月30日に報じられたばかりです。

三菱地所は、風向きによっては都内でも「1時間当たり5mmの火山灰が降り、最大で100mm堆積する。降灰開始後の数時間~2週間程度のうちに、上下水道や電力、鉄道などが機能停止に陥る可能性がある」としており、もし噴火すれば甚大な影響は必至。とはいえ今すぐ緊急の対策が必要な状況とは言えません。

日本では富士山噴火以外にも、大地震や豪雨などの災害が起こる可能性は常にあります。また12月に入ってからは東日本で震度3以上の地震が毎日発生しています。これを機に、災害備蓄や持ち出し袋のチェックをしておいてもよさそうです。

【8:50追記】
3日朝に行われた記者会見で、気象庁は今回の地震は規模の小ささなどから南海トラフ地震などのきっかけにはまずなり得ず、震源も富士山から30~40kmほど離れているため、噴火とも特段の関係がないとしました。

また富士山噴火に関するモニタリングデータにも変化がないと明らかにしています。ただし大きめの地震が起きたい際の常として、これから一週間程度は強い揺れに注意してほしいとのことです。

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