中高年男性の救世主として広く名前の知られる勃起不全治療薬が、アルツハイマー病の危険まで大きく減らすという研究結果が発表されました。詳細は以下から。
元気のなくなるお年頃の男性を勃起不全から救う奇跡の薬として、1990年代に世界を興奮の渦に巻き込んだ治療薬バイアグラ(シルデナフィル)。
血管拡張を促進するこの薬は肺動脈性高血圧症の治療薬としても用いられているほか、慢性心不全や肺高血圧症への応用なども研究されています。
そうした中で、アメリカ合衆国の非営利学術医療センターCleveland Clinicがジャーナル「Nature Aging」に発表した研究で、バイアグラの服用でアルツハイマー病のリスクが7割も減っていたことが判明しました。
研究には720万人のデータが用いられ、この分析でバイアグラを服用した人は服用しなかった人に比べ、以降6年間のアルツハイマー病の発生が69%低かったことが分かったのです。
ただし極めて大きなデータが用いられたものの、現時点ではバイアグラとアルツハイマー病の明確な因果関係は分かっていません。
つまり、バイアグラそれ自体が効いたのか、バイアグラを服用するような精力的なライフスタイルなどが影響したのかは、まだはっきり言えないということ。
とはいえ今の段階でも、これまで研究されてきたアルツハイマー予防薬よりも高い効果が示されているため、今後さらに関係を調べて因果関係を明らかにしていく価値は大いにあるとしています。
また、研究チームはバイアグラがパーキンソン病や筋萎縮性側索硬化症(ALS)などの神経変性疾患にも効果がある可能性があるとしており、今後の研究が期待されます。
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