ダリとエジソンの「創造性を爆発させる」睡眠技法、スプーンひとつで誰でも簡単に実践可能



クリエイティブな力がほしい人は一度試してみる価値があります。詳細は以下から。


シュールレアリスムの画家として世界的に有名なダリ、そして知らない人はいないエジソン。彼らが行っていた、とある睡眠技法が本当に「創造性を爆発させる」ことが分かりました。


その技法はスプーンなどの金属を手に持ったままベッドなどで寝入り、スプーンの下に金属板を置いておくというもの。

これにより、うたた寝が始まるとスプーンが金属板に滑り落ちて大きな音を立てて目が覚めるのです。眠れていないじゃないかって?そう、それこそがキモでした。

ジャーナル「Science Advances」に掲載された最新の研究では、この睡眠技法が誰にとっても役立つことが明らかになりました。

実験では被験者らに、隠れたルールが分かった瞬間に一発で解けるタイプの数学の問題を解いてもらいます。


被験者らは3グループに分けられます。最初のグループは休憩中も起きたまま。次のグループは30秒程度の「N1」と呼ばれるレベルの浅いノンレム睡眠に入ることを許可されます。

最後のグループは30秒を超えてより深いノンレム睡眠に入ることを許され、休憩後に再度問題を続けて解いてもらいました。

その結果、最低でも15秒のN1睡眠を経た被験者は起きたままのグループの3倍近い確率で隠れたルールを発見できたのです。前者のルールの発見率は83%でしたが、後者はわずか30%程度でした。


一方で、N1よりも深いN2レベルのノンレム睡眠にまで至ったグループでは、この効果は消滅してしまいました。つまり覚醒と睡眠の狭間の黄昏の領域である、最も浅いN1睡眠が創造性に着火させ、新たな知覚に至らせたことになります。

N1睡眠は無意識的で自発的な、夢のような知覚体験を伴い、直近の覚醒時の体験を、緩やかに関連した記憶と結びつけて創造的に合体させている」と研究の著者は指摘。

この睡眠技法の優れたところは、最初に紹介したようにスプーンなどの身の回りの金属とバットのような金属板があるだけで誰でも簡単に実践できること。


うたた寝した瞬間にガシャンという騒音で目覚めるのはストレスですが、創造力爆発のために時と場合を割り切れば、かなりの効果が期待できそうです。

もちろんですが、これを他人に強要するのは一種の拷問なので絶対にやってはいけません

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