岸田首相「私も子育て経験した」→首相夫人「ワンオペ育児でした」



産休・育休中の学び直し答弁で「育児したことない人の発想だ」と大炎上した岸田首相。

「私も子育て経験した」と反論してみたものの、すでに首相夫人からワンオペ育児だったことが暴露されていました。

聞く力を標榜した岸田首相ですが、育児を担ってきた夫人からの言葉すら耳に届いていなかったのかもしれません。


岸田首相「私も子育て経験した」

問題の発端は1月27日の参院本会議で、岸田首相が賃金上昇やキャリアアップに向けて産休・育休中の学び直しを「後押しする」と答弁したことです。

当然ながら子育て中にスキルを身につけたり学位を取るのは容易なものではありません。

実家などの手厚い支援がある場合やベビーシッターを常時雇える場合でもなければ、24時間手が掛かり続けるのが子育てです。

この発言はネットで大炎上し、「育児をしたことのないおっさんの発想だ」と一刀両断されてしまいます。

岸田首相は1月30日の衆院予算委員会でこの批判に対し、私自身も3人の子どもの親だ」とした上で「子育てが、経済的、時間的、さらには精神的に大変だということは目の当たりにしたし、経験もした。産後・育休時の大切さを承知しているからこそ、育休制度の拡充に取り組み、次元の異なる少子化対策に取り組んでいると反論しました。

岸田首相夫人「ワンオペ育児でした」

しかし実態は岸田裕子首相夫人によって暴かれてしまいます。

2022年2月25日に文藝春秋digitalに掲載された対談有働由美子×岸田裕子総理夫人「家庭では『聞く力』はないです」で、裕子夫人が子育てについて語っています。

有働 子育ては広島でお一人でという、今でいう「ワンオペ育児」ですか。

岸田 そうです。子どもが小さい頃は一人が夜中に熱を出したら他の子をどうするかとか、そういう時は結構大変でしたね。

(中略)

岸田 中学1年から大学1年までずっと寮生活をしていたおかげで、生活で自立することは身についたと思います。人をあまり頼らないというか、自分のことは自分でやるというか。だからワンオペ育児でも平気だったのかもしれないですし、主人には東京でしっかりやってきてくださいと伝えていました。

(「有働由美子×岸田裕子総理夫人「家庭では『聞く力』はないです」」より引用)


裕子夫人はワンオペ育児かという質問にはっきりイエスと答えており、子供が熱を出した際の具体的なエピソードにも触れています。

また自身の経験からワンオペ育児でも兵器だったとした上で岸田首相に「東京でしっかりやってきてください」と伝えたことも語っています。

もちろん家族の形はさまざまで、妻が一手に育児を引き受けて夫が外で働くというスタイルが悪いこととはいえません。

しかし、岸田首相が3人の子供の親だったとしても育児をしていたと語れる状態ではないことが他ならぬ夫人の手によって明らかになっていしまいました。

産休・育休中のブランクによってキャリアを大きく損なわれるケースが少なくない中、岸田首相の子育てしていた発言は大きく信頼を損なう結果となりそうです。

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