「ジェネリックGoToトラベル」こと地域観光事業支援策、本日開始も申請自治体ゼロでした



観光庁がGoToトラベルに代えて4月1日から鳴り物入りで開始した、各都道府県内の旅行限定の観光支援政策。なんと申し込んだ自治体はゼロだったことが判明しました。詳細は以下から。


◆中身は都道府県内限定の「GoToトラベル」
観光庁が4月1日から開始した、都道府県内をまたがない旅行の割引を支援する「地域観光事業支援」。新型コロナの感染状況がステージ2相当以下の都道府県を対象に順次開始したものの、申し込んだ自治体がゼロだったことをテレビ朝日が報じています。

この支援策の内容は、対象の都道府県が各々の都道府県内の旅行に割引支援をする際、1人1泊5000円、代金の50%を上限として国から補助金を交付するというもの。


また土産物店や飲食店、公共交通機関などで利用できるクーポン券を発行する場合には1人1泊2000円を上限に追加で補助金を交付するため、最大7000円が割引となります。つまり、その中身は規模と範囲を限定した「ジェネリックGoToトラベル」というもの。

◆申し込みがなかったのはなぜ?
テレビ朝日によると、申し込みがなかった理由のひとつは手続きが遅れ、申請書類が政府から自治体に届けられたのが開始前日の3月31日だったというお粗末なもの。

もうひとつの理由はもちろん感染の再拡大です。既に各地でリバウンドが報告され、本日付けで大阪府、兵庫県、宮城県に「まん延防止等重点措置」(まん防)が適用されることが発表されました。


それ以外の都道府県でも感染はじわじわ拡大しており、観光支援事業を望んでいた自治体としても躊躇せざるを得ない状況です。

急ごしらえで準備が遅れる中でリバウンドにより出鼻をくじかれた観光事業支援策。実施できるかすら怪しい状況となっています。

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