東京五輪開催直後、「筆者の予測はほぼ当たっている」としていた高橋洋一元内閣官房参与。
ですが実際の状況は高橋氏の予想をはるかに超えてしまいました。
「日本はこの程度の『さざ波』。これで五輪中止とかいうと笑笑」という新型コロナ関連発言が大炎上し、菅首相にも「発言については、非常に残念だ」とされて辞任した内閣官房参与の高橋洋一氏。
五輪開幕後の7月26日には現代ビジネスで「東京五輪、やはり開催してよかった…『中止』を訴えてきた野党とマスコミの『今後』」とする記事を掲載しました。
◆新たな波が来ても全国で3000~4500人だろう
そこでは5月末の自らの「もし新たな波が来ても、100万人当たり25~38人程度(全国で3000~4500人程度)だろう」とした記事を引いて「筆者の予測はほぼ当たっている」と豪語。「いずれにしても、筆者の新型コロナの予測は、今回も含めてこれまでもほとんど当たっている」と自負していました。
実際には記事の翌日の7月27日には東京都内だけで過去最多となる2848人が新規感染。全国では年始に次いで過去4番目に多い7629人に。
続く本日28日には東京では2日連続で過去最多を更新する3177人が感染し、全国の感染者がこれまでの過去最多を1,000人以上上回って9000人を超え、高橋氏の予想の2倍以上となってしまいました。
◆五輪の感動>>>さざ波の中での医療崩壊リスク
高橋氏は記事内で東京五輪を開催してよかったと述べており、蓮舫議員のツイートに対して「『五輪の感動>>>さざ波の中での医療崩壊リスク』ということは前からわかっていはずだが。五輪中止の人はあと2週間どうするの?」とする自身のツイートを紹介。
ですが27日のBS-TBSの報道1930では「(緊急事態)宣言の効果は亡くなった、万策尽きた、五輪との因果関係はあると思う」との東京都幹部の発言が紹介され話題に。
また「この程度の新型コロナ状況では、医療崩壊は考えにくい」ともしていたものの、28日の閉会中審査で尾身茂会長は「東京で医療ひっ迫すでに起き始めている」と発言し、西村康稔経済再生担当相も「現時点でもかなりひっ迫している」と同調。
NHKは東京の自宅療養のコロナ感染者が1ヶ月前の5.7倍の4000人余りにまで増加し、全国でも前週から倍増して1万717人となっていることを報じるなど、すでに入院すらままならない状況が明らかになっています。
【追記】
7月29日に新規感染者数が初めて全国で1万人を超えました。高橋氏の予想は完全に外れたことになります。
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