果たしてその10億人分の賃金は誰の懐に入ることになるのでしょうか…。詳細は以下から。
ロイター通信によると、ソフトバンクグループ(SBG)の孫正義会長は9月15日の自社イベントの講演で、少子高齢化などで労働力人口の減少が避けられない日本経済の復活のために、AI搭載のスマートロボットを用いた生産性向上が必須だと主張しました。
孫会長はスマートロボットを自身の造語で「スマボ」と紹介。「スマボの生産性は人間の3.5倍。労働時間も3倍となり、10倍の競争力を持つことができる。日本に1億台導入すれば、労働人口10億人の国に生まれ変わる」と力説。
また孫会長は過去の命令どおりに動くだけのロボットを「ガラボ」と名付け、スマボはAI学習で臨機応変な対応が可能になると説明しています。
スマホの歴史を引き合いに「(iPhoneで)世界の人のライフスタイルが一瞬で変わった。スマホが世界を変えたように、『スマボ』はロボットの世界を一瞬で塗り替える」とも指摘。
とはいえソフトバンクの誇る人型ロボット「Pepper」は生産停止が報じられており、かつて傘下にあったロボット会社ボストン・ダイナミクス社も韓国のヒュンダイ自動車の傘下になっています。
ソフトバンクがどのように推進するにせよ、人間の3.5倍の生産性で3倍の時間働けるスマボが1億台導入された際、職を追われる人間の数を考えると素直に喜べるかは微妙なところ。
これらのスマボの労働の対価を所有企業が「全取り」するようであれば、貧富の格差がこれまで以上に開いていってもおかしくなさそうです。
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