「新型コロナ対策費用」政府予算案ではゼロ、野党が組み替え動議提出へ

拡大を続ける新型コロナウイルスに対抗するための予算が政府案ではゼロであることが明らかになりました。詳細は以下から。

「政府予算案に新型コロナ対策が1円も入っていない」として立憲民主党や国民民主党などで作る野党統一会派が2020年度予算案の組み替え動議を衆院に提出するを固めました。

会派内では、国民民主党の玉木雄一郎代表が「（政府予算案には）新型コロナ対策が1円も入っていない。予防的緊急経済対策を講じるべきだ」と指摘するなど不満が出ていたとのこと。

合わせて新型コロナウイルスの合同対策本部を開くことや、ダイヤモンドプリンセス号から下船した人への健康観察の徹底、さらに感染疑いのある人へのPCR検査（遺伝子検査）受診体制の早期構築などを求める提言となっています。

この提言案は共産党にも共同提出を呼び掛けた上で21日中にも政府に申し入れる予定です。

COVID-19流行以前の予算案の中での融通も可能かもしれませんが、東京オリンピックを5ヶ月後に控えた重要な時期である以上、新型コロナウイルスに特化した予算の計上は必須。

対策費用ゼロのままでは、国内はもちろん海外からも対策の本気度を疑われる事態になりかねません。