栄養や健康を犠牲に食費を切り詰めている様子が浮き彫りとなっています。詳細は以下から。
フードデリバリーサービス「GOFOOD(ゴーフード)」を運営するゴーフードのプレスリリースによると、500人に対するアンケートで一人暮らしのほぼ8割が1回の自炊費用を500円以下としているそうです。
一人暮らしの「自炊1回あたりの費用」の第1位は「301円~500円」で50%となり、次いで「300円以内」が約30%に。およそ8割が1回の自炊費用を500円以下でまかなっています。
一人暮らしの食事で重視しているのは「価格(安さ)」「手軽さ/簡単」「量」がトップスリー。次いで「味/おいしさ」「栄養バランス」となっています。
一方で「一人暮らしの『理想の食事』」では「栄養バランスを考えた食事」が57%と最多に。「自炊中心の食事」と「コスパの良い食事」が続き、価格へのこだわりも見て取れます。
ですが「食事で不足している栄養を補う方法」については4割近くがサプリメントを使っている一方、どう補えばいいか分からずに行動していない人も1/3以上に。
また「一人暮らしが重宝する食事」では「レンチン」「保存がきく」「お湯で作れる」が上位に。不規則で忙しい生活の中でも手間をかけずに家で食べられることが重視されています。
「自炊で面倒だと思うこと」は洗い物や掃除に続き、調理自体や献立を考えること、下ごしらえや買い物など、いわゆる炊事全般に渡っています。
「理想の食生活が実現できない要因」については手間や時間、忙しさを挙げる人が7割に。次いで16%が価格の高さを上げています。
全体からは、忙しく不規則な生活で食事に手間や時間をかけられず、必要な栄養を取れずに安く手軽なレトルト食品などでしのいでいる姿が浮かび上がります。
昨今の原料高や原油高による飲食物を含む値上がりはこうした一人暮らしを直撃するもの。より安価で健康的な自炊のためにも、生活の忙しさや不規則さの解消が必須となってきそうです。
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