人類を長年悩ませてきた虫歯への強力な対抗策となりそうです。詳細は以下から。
ジャーナル「Science」に掲載された研究によると、人間の歯の外側を覆って防護している硬いエナメル質よりも、さらに硬い人工エナメル質の開発に成功したそうです。
この開発のため、研究チームが取り組んだのは、カルシウムの持つ線状のナノ構造の再現でした。
この研究では天然のエナメル質の粘弾性をキープしつつ効果的に硬さを模倣したナノ複合体組織を作り出すことに成功したのです。
研究チームはこの人工エナメルで、人間の歯を含むいくつもの物質をコーティングして試験しました。
その結果非常に高い剛性や高度、強度、粘弾性を示し、その性能が本物のエナメル質や、これまでのエナメル質を参考につくられた物質を超えていることが判明しました。
現時点ではまだ商業利用への計画は立っていませんが、もし私たちの歯の治療に使えるようになれば、虫歯に対する非常に強力な武器となりそうです。
またこの人工エナメル質は骨折の治療や心臓のペースメーカーなどにも応用が可能とのこと。
これで歯磨きが不要になるわけではもちろんありませんが、歯医者での恐怖の時間を少しでも減らせるようにはなりそうです。
・関連記事
「本物と変わらない味のノンアルコールビール」製法が発見、SDGs対応な上に第3のビールへの応用も | Your News Online
空気から「肉」を作り出す、究極のエコ技術が登場 | Your News Online
3Dホログラムを投影し、対話できる完全に未来なデバイス「PORTL」登場 | Your News
Online https://yournewsonline.net/articles/20220223-portal-3d-hologram-machine/