「戦争法案」と批判された安保法制関連法案が閣議決定される

「戦争法案」との批判に対して議事録修正の要求まで出されるなど、大きく紛糾した集団的自衛権の行使を可能にすることなどを盛り込んだ安保法制関連法案が可決されました。

安倍内閣は本日夕方、自民・公明両党が関連法案を最終的に了承したことを受けて臨時閣議を開き、集団的自衛権の行使を可能にすることなどを盛り込んだ安全保障法制の関連法案を閣議決定しました。

この関連法案は外国軍隊への「後方支援」のための新たな恒久法である「国際平和支援法案」と、自衛隊法など10本の法律の改正を一括して1本の法案にまとめた「平和安全法制整備法案」からなっています。

政府安保法制関連法案を閣議決定　NHKニュース

集団的自衛権の合憲性、さらには10本の法律を一括して審議する方針など、この関連法案には野党を始め、自民党内からも批判の声が上がっています。

安保法制11法案きょう閣議決定　野党、一括改正に反発：朝日新聞デジタル

 京都新聞社説 - 安全保障法制国会は根本から議論し直せ

例えば「国際平和支援法」では戦場での「後方支援」を行う活動が想定されていますが、この行為は兵站としての戦争参加であるとして、「戦争法案」と批判されたことは以前のBUZZAP!の記事でも取り上げたとおり。

自民党、国会質疑での「戦争法案」との批判的表現に対して議事録修正を要求する異常事態に | Your News Online

安倍首相は安保法制関連法案について「今後の国会審議で、法案の中身の丁寧な説明を果たしていきたい」としていますが、議論が尽くされていない中での閣議決定には批判の声も非常に大きくなっています。

首相官邸前などでは朝から抗議活動が行われ、ツイッターでは #官邸前へ押し寄せようのハッシュタグがトレンド入りするなど抗議の動きは拡大しており、安倍首相の記者会見の行われる18時以降にも新たに抗議活動が予定されています。

「戦争法案反対」抗議の声　安保法制、官邸前や銀座で：朝日新聞デジタル

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