異文化への興味を日本の若者は失っているようです。今に始まった話ではない気もしますが…。詳細は以下から。
インターネットがくまなく世界を覆い、グローバル化が叫ばれるようになってから既に10年以上の時間が経ちました。世界中のニュースがネットを飛び交い、各国の情報を手元で手に入れる事も容易になりました。
若者にとっては日本を飛び出して違う国の違う文化に触れて自分を磨くチャンスは格段に身近なものになったはずですが、どうやらあまりその気のある人は少ないようです。
政府が近く閣議決定する「子供・若者白書」に関する日本、韓国、米国、英国、ドイツ、フランス、スウェーデンの7ヶ国それぞれ1000人前後の13~29歳の若者を対象にした内閣府の意識調査で、かなり深刻な日本の若者の内向きさが露わになっています。
この調査で、将来外国留学をしたいと思うかを尋ねたところ「外国の高校や大学(大学院を含む)に進学して卒業したい」「半年から1年程度留学したい」「短期間の留学をしたい」と答えた日本の若者は32.3%と3人にひとりを割り込みました。
この割合が5割を下回ったのは7ヶ国のうちで唯一日本のみ。一方で最も多かった韓国は65.7%と2/3に迫っています。
また「留学したいと思わない」が5割を超えたのは日本だけで、53.2%。最も少なかったのは韓国で22.0%となっています。
加えて異文化理解力・対応力を「身に付けていると思う」は、日本がこちらも最少で29.4%と3割を割り込みました。
さらに自分に満足しているかとの質問に「そう思う」と答えた人は、米国が最多の87.0%である一方、日本はこちらも最少の45.1%で、7ヶ国中唯一7割を下回りました。
もちろん経済的な事情で留学を考えられないという境遇の若者は存在していると思われますが、意識としても海外への興味を失い、異文化を理解できていないと考える若者の多さは際立っています。
自分に満足していないと考える人が多い中で、満足を求めて違う世界へと目を向ける事もできない内向きの閉塞感は、日本の将来を考えれば大きな問題です。単に外国語がまともに習得できていない…というだけに留まらない根の深さを感じさせる結果となっています。
留学ジャーナル (2018-10-10)
留学ジャーナル (2019-02-25)
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