風邪やインフルエンザでの学級閉鎖は過去いくらでもありましたが、新型コロナウイルスの学校での大流行はないと首相官邸が判断した模様です。詳細は以下から。
まず見ていただきたいのが2020年1月29日にとられた「新型コロナウイルス感染症に備えて ~一人ひとりができる対策を知っておこう~ _ 首相官邸ホームページ」というページの魚拓。このページは「1月26日0時時点の情報をもとに作成」されていると明記されています。
新型コロナウイルス感染症についての記述の中の「どうやって感染するの?」という項目の最初に飛沫感染が挙げられ、その中で主な感染場所は「学校や劇場、満員電車などの人が多く集まる場所」とされています。子供がせき込むイラストも。
続いて2月18日10:30現在の同一ページ(魚拓)を見てみましょう。こちらは「2月17日時点の情報をもとに作成」されているとのこと。
こちらでは主な感染場所が「劇場、満員電車などの人が多く集まる場所」と「学校」だけが消去されており、子供のイラストも削除されています。このチャプターではこれ以外の部分に変更はありません。
この部分の文責は「厚生労働省」と表記されており、全体のページ制作協力として内閣府政府広報室、内閣官房国際感染症対策調整室、厚生労働省健康局結核感染症課の名前が記されています。
例年風邪やインフルエンザでの学級閉鎖のニュースが聞かれるように、学校は感染症が流行しやすい「人が多く集まる場所」の筆頭で、1月26日以降現時点までに子どもは新型コロナウイルスに感染しにくいというデータも示されていません。
このページには「学校」の文言を削除した更新履歴や理由などの提示もなく、先日BUZZAP!が報じた「厚生労働省が『新型コロナウイルス感染症は流行が認められている状況ではありません』という記述を公式ページからいきなり削除」した件を思い起こさせます。
なお、中国や韓国、ベトナムでは、すでに新型コロナウイルス感染拡大防止対策の一環として学校の休校措置も取られています。
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