「勝負の3週間」は感染者数爆増により名実ともに敗北してしまいましたが、闘いはまだ終わっていません。次は「真剣勝負の3週間」です。詳細は以下から。
◆「真剣勝負の3週間」東京都医師会が訴え
日本では11月以降急速に新型コロナの「第3波」の感染が拡大しており、政府が鳴り物入りで拡大防止訴えた11月25日から12月16日までの「勝負の3週間」では感染者数を全く減らすことができず、名実ともに「敗北」となりました。
すでに日本各地で医療体制がひっ迫し、新型コロナ以外の患者も含めて治療ができないケースも出始めており、医療崩壊は「目前」どころか徐々に始まっているのが現状です。
このままクリスマスから正月休暇に入ればさらなる感染拡大が十分起こり得る情勢であることから、東京都医師会はこれから1月12日までを「真剣勝負の3週間」として、感染を減らす行動を求めました。
東京都医師会の尾崎治夫会長は「『真剣勝負の3週間』と言わせていただく。社会はみんなつながっているんです、若い方、高齢者、つながっているんです。そこをもう一度考えていただきたい」と発言。
また尾崎会長は通常医療の圧迫により「救急患者などを受け入れられない事態に近づいている」と指摘しています。
これに先立ち、21日には日本医師会や日本病院会など9つの医療関係団体が合同で記者会見を開き「医療緊急事態宣言」を出したばかり。
ここで日本医師会の中川俊男会長も「誰もが平等に医療を受けられる日本の医療制度が風前のともしびになっている」と、現状が医療崩壊の危機にあたることを指摘していました。
◆ツイッターでは大喜利始まる
当然この事態はまったく笑えるようなものではなく、年末年始の休暇で感染がさらに拡大する恐れは現実のものです。医療機関も通常対応が難しくなる時期でもあり、真剣に感染拡大に備えなければならないことは間違いありません。
とはいえ、ツイッターでは「勝負の3週間」に負けたばかりなのに「真剣勝負の3週間」が始まるというシチュエーションに笑いの輪が広まり、「真剣勝負の3週間」がトレンド入り。
「『勝負の3週間』は真剣じゃなかったのかよ」とのツッコミが各所で入るとともに、この3週間後に何が来るのかの大喜利まで始まっています。
実際には本気で単なる笑い飛ばしているというよりも、空疎なキャッチフレーズを並べるだけで効果的な対策が回っていない現状へのいら立ちや諦めがにじみ出ているものが多数となっています。
「真剣勝負の3週間」が終わっても次のキャッチフレーズが出てくるだけではという指摘は、現状を見るにある意味正しいもの。
この未曽有の危機に、緊急事態宣言のような「真剣勝負」の名に恥じない実効力のある対策を政府は取れるのか、現時点では冷ややかな視線が注がれているようです。
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