困窮してどこにもいられず、助けも求められない時に緊急支援を受けられる活動が始まりました。詳細は以下から。
一般社団法人つくろい東京ファンドが、コロナ禍での失職などで寮やネットカフェにいられなくなり、今夜の宿もなく電話も止まって身動きの取れない困窮者への支援「せかいビバーク」を開始しました。
せかいビバークでは都内の飲食店やNPO、寺院などと協力して「緊急お助けパック」を配置。これは「今日1泊分の緊急宿泊」「1食分の食事」「福祉事務所までの移動」「ご自身の携帯端末を使ってのフリーWi-Fiでの相談機関への連絡」ができるセットです。
受け取れる場所は公式サイトに記載されています。
これによって今夜安心して眠るところもない人に1泊ゆっくり休んでもらい、そこから公的支援機関につなげられるとしています。
加えて携帯電話が止まった人が、フリーWi-Fi経由で公的支援機関や民間の支援団体に無料通話できる「つながる電話WEB」も同時に展開。
これはつくろい東京ファンドが受けるSOSの中で携帯電話の番号を失っている人が3割から4割にのぼることを受けたもの。公的な相談窓口の多くが連絡手段を電話のみとしており、民間でもSNSやアプリでの連絡に温度差があるため、SOSが発信できない状況が存在しています。
そこでフリーWi-Fiでブラウザ上から緊急相談先へ電話がかけられる支援スキーム「つながる電話WEB」が開発され、「せかいビバーク」と同時展開することでSOSをより支援に結びつけられるようになっています。
この支援が生まれたきっかけは2020年の最初の緊急事態宣言時のネットカフェへの休業要請。4000人あまりとされるネットカフェ難民が行き場をなくしたことから、つくろい東京ファンドが緊急相談フォームを設置しました。
その後も相談体制を継続していく中で、協力を申し出る個人や団体からの相談が増えたことから、せかいビバークというシステムが誕生したとのことです。
ただでさえ世知辛い上にコロナ禍の傷の癒えない現代日本社会。ギリギリになる前に支援の情報はしっかり押さえておいた方がよさそうです。
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