核融合のコスパ爆下げする新技術開発か、エネルギー勢力図に激変も



夢の技術がお手頃価格になれば将来のエネルギー事情は大きく変わることになりますが…。果たして実現は可能なのでしょうか。詳細は以下から。


中国では2020年から「Shenguang-II」レーザ施設で核融合の実験を始めていますが、現時点で政府の与えた予算はフランスなどに比べて極めて低いものに留まっています。

そうした中で、中国科学院物理学研究所の研究者らは単なる核融合の実現に留まらず、低予算、低出力での実現が必要となりました。


そこで採用されたのが中国の著名物理学者、張傑が1997年に開発したプロセス。2つの金でできた小さな円錐体に弱いレーザーを照射し、お互いに水素プラズマを発生させます。これが正しいパラメーターで発生すれば核融合反応が起こるというもの。


実験を主導するZhang Zhe博士は、金のコーンは核融合で蒸発するものの、最終的なコストは発電所を作る段階では無視できないほど大きなものになるとし「小さな金の粒が幾千もの金を生み出す」としています。

Zhe博士はまだ問題はあるが大きな進展があったとしており、今後より洗練された設備やツールを使えれば「ゲームをネクストレベルに引き上げられる」とのこと。

これは中国がさらに予算をつぎ込めば、極めて高価な核融合炉が安価に作れるようになる可能性があるということ。未来のエネルギー事情に一石を投じる可能性もありそうです。

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