鉄鉱石採掘が豪雨で操業停止、日本への輸入に影響も



世界各地で続く豪雨や豪雪の被害。コロナ禍と共にさらなる物資不足に拍車がかかる可能性もありそうです。詳細は以下から。


ブラジル南東部のミナスジェライス州などを襲った豪雨の影響で、複数の鉄鉱石採掘業者が操業を停止していることをロイター通信が報じています。

この操業停止が長引くと、ブラジルの主要産業である鉄鉱石輸出に打撃を与える可能性があるとのこと。ロイターの動画によると状況は以下のとおり。



日本は鉄鉱石を100%輸入に頼っており、ブラジルからの輸入はオーストラリアに次ぐ第2位で、2019年には28.2%にも及んでいます。


1月10日に資源大手のバーレは南東部と南部の鉄鉱石事業を一部停止したことを発表。北部の事業に影響はないとして2022年の生産目標を据え置いていますが、バーレとBHPの合弁事業サマルコは一部の施設で生産量を生産能力の半分としています。

一方で鉄鋼大手のウジミナスとCSNは鉄鉱石事業の操業を停止しました。

2021年秋から発生しているラニーニャ現象では12月から5月に掛けてブラジルで多雨傾向が見られるケースが多いため、今後の動向が注目されます。


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