よい教育は生涯に渡り脳の老化を防ぐ、長期研究で判明



勉強は一生ものの宝と言われますが、脳の機能から見てもよい影響を与え続けていたことが分かりました。詳細は以下から。


ジャーナル「NeuroImage: Clinical」に掲載された研究によると、しっかりと教育を受けた脳は高齢になってからも老化しにくく、認知などの機能が低下しにくいことが分かりました。

これはに7年に渡る長期調査の結果明らかになったもの。研究では痴呆症の影響を受けず、高い知性と社会性を持った200人以上の高齢者らが被験者となり、定期的にMRIで神経解剖学的および神経心理学的に検査を実施しました。

その結果、学歴のある高齢者の脳の老化の兆候の増加具合が著しく低いことが明らかになりました。


これに加え、文字や数字のパターンの照合といった情報処理においても、より速く正確に情報を処理することができました。精神的な処理能力は全体的に高いままに保たれていたのです。

完全な因果関係が発見されたわけではありませんが、高い教育によって神経と認知のネットワークが増加していわゆる「予備」を作ることで、高齢になった際の脳の老化を補うことができるのではないかとのこと。

また、老齢でも活発な脳は老化の影響を抑えられる可能性があるとしています。


当然この教育は若い頃の学校教育だけに留まらないもの。大人になってからの資格試験や趣味での学習などを含めた広義の教育を指しています。

生涯学習という言葉もあるように、常に頭を働かせ、学び続けることが高齢になってからの脳の老化に影響してくることになります。

興味や好奇心、忘れることなく学習に繋げてみるのがよさそうです。

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