ロシア・ウクライナ産依存の希少資源が価格高騰へ、半導体不足にさらなる拍車も



ウクライナ侵攻に伴い小麦やトウモロコシ、大豆の急騰が報じられたばかりですが、品薄が続く半導体にも大きな打撃となりそうです。詳細は以下から。


日本経済新聞社の報道によると、ロシアのウクライナ侵攻により、両国に生産の大部分を依存する希少資源の調達への懸念が世界規模で強まっているそうです。

特に半導体製造に不可欠なネオンの7割はウクライナに、自動車の主要部品に使うパラジウムの4割はロシアに依存しており、現時点で物流の寸断で供給が途絶える例も出ているため、すでに問題となっている半導体不足などが加速する恐れがあります。

ウクライナ侵攻でオデッサにあるネオン精製工場の稼働が停止し、オデッサ港も閉鎖。このためウクライナからネオンの供給が停止し、需給逼迫への懸念から中国でのスポット価格は年初から65%急騰しています。


一方でロシアが生産の43%を握る希少資源のパラジウムも調達不安に直面。8割超が自動車の排ガス触媒に使われていますが、こちらも現物スポット価格が3月3日に約7ヶ月半ぶりの高値をつけています。


特に侵攻を受けているウクライナのネオンの供給は、今後の情勢によっては長期間ストップする可能性も。

そうなれば、昨年問題になった給湯器やエアコンなどの身の回りの電化製品の品薄がさらに加速する危険もありそうです。
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