出光2700億円超の過去最高益、空前の原油高が追い風



ガソリン価格に苦しむドライバーをよそに過去最高の利益を叩き出しています。


出光が過去最高益

石油元売り大手の出光興産が2700億円を超える過去最高益となったことをテレビ朝日が報じています。

石油元売り大手の出光興産が2022年3月までの1年間の決算で、最終的な利益が過去最高の2795億円になったことを発表しました。前年度比で8倍の増益となっています。

これは新型コロナから世界経済が回復する際の需要急増に伴う原油価格の高騰にくわえ、ロシアのウクライナ侵攻に伴う原油高によるもの。

同社の木藤俊一社長は「必ずしも手放しで喜べるような最高益では全く思っていません。様々な歴史的転換点のなかで必要とする安定供給をするという社会的使命、これを果たしていく」としていますが、ガソリン価格については言及していません。

石油元売りへの補助金は拡充も…

政府は4月28日から石油元売りへの補助金支給の基準を1リットル172円超から168円超に緩和したばかり。

さらに、補助金も1リットル当たり25円が上限だったところを35円にまで拡大。35円を超えの場合も半分の金額を支給することを決定しました。

一方でガソリン税の一部を減税する「トリガー条項」の凍結解除は4月19日に先送りで自公国が合意し、それ以降はまったく音沙汰がありません。

日本国民は今後も高止まりしたガソリンを買い続けることになりそうです。
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