出生数、合計特殊出生率、人口自然減、婚姻数のすべてが歯止めのきかない少子高齢化のさらなる加速を示しています。
出生数が過去最少に
厚生労働省が6月3日、2021年の人口動態統計を公表しました。
それによると、出生数は2020年から2万9231人(3.5%)減り、過去最少の81万1604人となりました。
2月25日に厚労省の発表した速報値の84万2897人からも3万人以上減少しています。
合計特殊出生率は6年連続減少
また1人の女性が生涯に産む子どもの推計人数である合計特殊出生率は20年より0.03ポイント低下して1.30と、6年連続の減少で過去4番目の低さとなりました。
人口自然減が初の60万人超え
これにくわえ、死亡数から出生数を引いた人口自然減も62万8205人と初の60万人超えとなりました。こちらも速報値の60万9392人から2万人近く多い数字です。
婚姻数は戦後最少
さらに婚姻数も20年から2万4391組減って戦後最少の50万1116組に落ち込みました。速報値での51万4242組から1万組以上少なくなっています。
速報値と確定数の開きの意味は?
なお、速報値は日本に住む外国人なども含まれた数字で、確定数は日本に住む日本人のみの数字です。
確定数が軒並み速報値より落ち込んでいることは、日本人の間で少子高齢化が早いスピードで進んでいることを意味します。
出生数、合計特殊出生率、婚姻数がいずれも落ち込んでいることから、このスピードがさらに加速することは避けられそうにありません。
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