日本で医療大麻解禁へ、ただし「大麻使用罪」も創設か



安倍元首相が大麻活用勉強会の最高顧問として強く推進した大麻の活用に大きな一歩が踏み出されることになりそうです。

志半ばで倒れた安倍元首相の悲願がひとつ達成されることになるのでしょうか。


日本で医療大麻解禁へ



FNNの報道によると、厚生労働省の大麻規制検討小委員会が9月29日午後の会合で大麻取締法などの改正に向けた方向性をとりまとめました。

それによると、現在は日本国内で違法の大麻を原料とした医薬品について、有効性・安全性が確認され、薬機法に基づき承認されたものの輸入・製造及び使用を可能とする大麻取締法を改正する方向性が示されました。

委員会はその上で麻向法に基づく免許制度のような流通管理のシステムを導入するよう求めています。

この方向性の大きなポイントは製造の合法化が盛り込まれること。海外からの輸入だけでなく、日本国内での大麻産業が医療分野限定とはいえ設立されることになります。

既に大麻合法化国では一大産業となっている大麻産業ですが、日本がこの段階でスタートを切れるのはひとつの大きなメリットとなりそうです。

大麻使用罪も創設か



一方で委員会では「大麻を使用してよい」といった認識が広がらないよう注意するべきともされました。

現行の大麻取締法では大麻の「所持」は違法ですが「使用」には罰則がありません。

委員会は、大麻の「使用」も禁止し、法改改正によって「大麻使用罪」を創設することも盛り込まれました。

もちろん医療大麻を使用しても大麻を使用することになるため、実際にどのような線引きが行われるかは不明です。

「医療大麻を処方された人のみが大麻の使用を罰せられない」という形になりそうですが、詳細は現時点では未定です。

いずれにせよ、大麻の有効成分を含む医薬品が日本国内で流通することとなり、大麻に対する日本人の認識はこれまで以上に大きく変わることは間違いありません。

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