インドでは牛はシヴァ神の乗り物でもある聖なる生き物として大切に扱われており、牛糞は今も燃料や肥料として重宝されていることは事実。
ですがその牛糞を人間が食べるとなると話が違います。詳細は以下から。
北インドのハリヤーナー州カルナールに住む小児科医のManoj Mittalさんは、自ら牛糞を食べながらその効能を語る動画を公開し、盛大にバズることになりました。
ヒンドゥー教の儀礼の中にはPanchagavyaと呼ばれる牛の糞、尿と牛乳、さらに凝乳とギーという牛乳からできる成分の5種類を混ぜ合わせた発酵物があり、これが万病を治癒させるとされてきました。
MittalさんはこのPanchagavyaの成分のひとつである牛糞に身体と精神と魂を浄化する効果があると主張。母親が断食の前後に牛糞を食べていた話や牛糞を食べた女性が帝王切開を必要としなくなった話なども紹介していました。
問題の動画がこちら。チャパティでも食べるかのようにカジュアルに牛糞をもぐもぐと味わっています。
バズった中ではインドの伝統を医学が受け入れたとの賞賛と、科学的な論理を捨てて狂気を拡散しているとの非難が入り混じり当然炎上。医師免許を取り上げるべきだとの声も上がっています。
医師だから医学的に正しいことを言うとは限らない。コロナ禍でそう感じた人も多いかもしれませんが、今一度盲信してはいけないことを肝に銘じたほうがよさそうです。
とはいえ、インドは政府高官が「『牛糞のチップ』でスマホの放射線を防げる」と主張して製品化までする国のため、本件がどのような結果を迎えるかは未知数です。
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