自称保守界隈のデマと誹謗中傷に当然の評価が下りました。詳細は以下から。
2017年1月2日にTOKYO MX(東京メトロポリタンテレビジョン)のバラエティー・情報番組「ニュース女子」で放送された沖縄基地問題特集。
この特集では対象である反対派の抗議参加者らへの取材を怠った上に、「日当を得て活動している疑いがある」「現場に出動した救急車を止めた」というろくに確認も取れていないデマ情報を報じ、それを前提にコメンテーターたちが批判的な感想を述べ論評していました。
当然ながら放送直後から事実関係がデマだらけと強烈な批判を浴びており、2月の段階で放送倫理・番組向上機構(BPO)の放送倫理検証委員会は同番組の審議入りを決定していました。
「ニュース女子」は制作会社のDHCシアター(現DHCテレビジョン)などが制作したもので、TOKYO MXは考査して放送を決定。放送後も「取材に基づいて制作、放送された内容は、放送法、放送基準に準じたものであり妥当と考えております」とBPOに報告しています。
放送倫理検証委員会12月14日に「東京メトロポリタンテレビジョン『ニュース女子』沖縄基地問題の特集に関する意見」を公開。「重大な放送倫理違反があった」と極めて強い言葉で批判しています。
委員会は以下の6点を問題とし、TOKYO MXの考査が適正に行われたとは言えないと指摘。
(1)抗議活動を行う側に対する取材の欠如を問題としなかった
(2)「救急車を止めた」との放送内容の裏付けを制作会社に確認しなかった
(3)「日当」という表現の裏付けの確認をしなかった
(4)「基地の外の」とのスーパーを放置した
(5)侮蔑的表現のチェックを怠った
(6)完パケでの考査を行わなかった
詳細については「東京メトロポリタンテレビジョン『ニュース女子』沖縄基地問題の特集に関する意見 (全文)」というpdfから閲覧することができますが、一読すればこの番組が報道とは到底言えないレベルのデマと捏造のオンパレードである事が明確に分かります。
自称保守界隈お得意の激しい自爆ですが、まとめサイトレベルの番組を制作したDHCテレビジョンと、完パケの考査すら行わずに垂れ流したTOKYO MXが日本の報道全体の信用に与えた打撃は計り知れないものと言えるでしょう。
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