過去最高益を出した石油元売りに対して上限超えの補助金支給です。
ガソリン補助金「上限」超え支給へ
テレビ朝日の報道によると、経済産業省が18日、5月19~25日にガソリン1リットルあたり36.1円の補助金を石油元売り会社に支給することを発表しました。
政府は4月下旬、ガソリン価格維持の目標である168円を超えた分を全額支給するとした補助の上限を25円から35円に引き上げており、これにくわえて35円を超えた分は1/2を補助すると決定していました。
経産省は、5月23日時点のガソリン価格が補助金なしでは1リットル205.2円になると推計。目標との差が37.2円となったため、35円を超える2.2円分の半額である1.1円を加えてて36.1円を支給します。
石油元売りは過去最高益もガソリン税減税はなし
石油元売り大手のエネオスホールディングス、出光興産、コスモ石油は原油価格の高騰や政府の補助金を受けて売り上げを大きく伸ばし、いずれも過去最高益を記録しています。
一方で消費者が強く求めてきたガソリン税の一部を減税する「トリガー条項」の凍結解除は4月19日に先送りで自公国が合意して以来、はまったく音沙汰がありません。
高止まりが続くガソリン価格の中で、石油大手元売りだけが利益をあげ続けている現状は今後も続きそうです。
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