嗜好用大麻ドイツで合法化決定、世界4番目でG7では2番目



ドイツでEU初となる大麻合法化が閣議決定されました。

ドイツが大麻の完全合法化を決定

Your News Onlineでは以前2021年11月にドイツの連立政権の3党が成人の嗜好大麻合法化で合意したことをお伝えしましたが、ロイター通信などによるとこの度合法化が閣議決定されました。

ドイツ政府は現地時間2022年10月26日、嗜好用大麻の購入と所持を合法化する法案を閣議決定しました。

法案では20~30gの嗜好用大麻の所持と個人使用が合法化され、認可済み店舗や薬局を通じた購入が可能となります。

加えて個人使用目的に限った私的な栽培も3株まで合法化されるとのことです。

これに関して、新法によって違法でなくなる大麻関連事件に関する捜査や裁判などは打ち切られることになります。

これよりEU及びドイツ議会の承認を得た上で2024年に正式に法制化されることになります。

カール・ラウターバッハ保健相は同日記者会見で「この法律が成立すれば、ヨーロッパでの大麻合法化に関する最も自由なプロジェクトになるだけでなく、最も統制された市場になるだろう」と述べ、「この法案がヨーロッパのモデルになるかもしれない」と指摘しました。

世界4番目、G7では2番目の解禁

大麻の完全合法化はウルグアイ、カナダ、メキシコに続き世界で4ヶ国目、G7ではカナダに続く2ヶ国目となりました。

ヨーロッパでは既に多くの国が医療大麻を合法化しているほか、嗜好用大麻の非犯罪化も行われています。

ドイツの大麻完全合法化は今後のヨーロッパでの大麻解禁の流れをさらに加速させることになりそうです。

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