「ゴムの腕」でワクチン回避を狙った男性、即座にバレて逮捕



海賊王をめざす麦わら帽子の少年の話ではありません。念のため。

イタリア中部の都市ビエッラのワクチン接種センターのベテラン看護師Filippa Buaさんのもとに、問題の男性がやってきたのはとある木曜日の朝のこと。


注射のためにスウェットとTシャツの下から出されたその手は顔とは明らかに違うピンク色。当然ながら、Buaさんは触った瞬間に「これはゴムだ」と気付きます。

この男性の情報はプライバシーの観点から明らかにされていませんが、目的はワクチン接種なしでワクチン接種済証(グリーンカード)を取得することで、あえなく逮捕されてしまいました。

イタリアはコロナ初期に極めて深刻な感染拡大に見舞われ、13万人以上が死亡しています。このためイタリアはヨーロッパで初めて医療従事者らに予防接種を義務付けました。


また仕事を始めとした社会活動に参加するためにグリーンカードの取得を広く義務づけており、オミクロン株の広がりと共にバーやレストランに入るためにもグリーンカードが必要になっています。


イタリアでは昨年の悲劇的な感染爆発の経験から反ワクチン派は比較的少なめですが、SNS「Telegram」上で偽のグリーンカードを売買するブラックマーケットが存在。

また反ワクチン派の医師がワクチンの代わりに生理食塩水を注射し、グリーンカードを発行していることも明らかになっています。


今回のゴムの腕事件は、こうした反ワクチン派の回避策の中では極めて斬新なものだとのこと。今後もこうした奇抜な策でワクチンを避けながら、グリーンカードを狙う動きは続きそうです。

なお、前述のBuaさんはこのゴムの腕を「よくできている」としながらも「看護師があれを見抜けないと思われるのは、さすがに屈辱」と述べています。

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