【コラム】「コロナは茶番劇、闇の組織の陰謀」ノーマスク市議に見る反コロナ論者拡大の危機



変な人たちの集団だと思っていた反ワクチン・ノーマスクなどを唱えて新型コロナを否定・軽視する流れが政治家にまで至りました。

今後非常に危険な状況となる恐れもあります。詳細は以下から。

◆ノーマスク市議「コロナは茶番劇、闇の組織の陰謀」と主張
2月6日、釧路空港から羽田空港に向かうエア・ドゥ旅客機内で、広島県呉市の谷本誠一市議と知人男性がマスク着用要請を拒否し降ろされたことが大きく報じられました

マスクをしない会」講演のために釧路にいたという谷本市議は週刊女性PRIMEの取材の中で、マスクをしない理由を以下のように語っています。

コロナはそもそもが陰謀なんです。ある世界を牛耳っている闇の組織、つまり医学界、薬学界などを支配する一部の特権階級が利益を得るために世界に向けて仕掛けたもの。それに国も、マスコミも、みんな乗せられている。だってコロナもPCR検査もワクチンも、みなエビデンスがない」

【機内でマスク拒否】広島呉市議が“しない理由”を独占告白「コロナは茶番劇。闇の組織が仕掛けたもの」 _ 週刊女性PRIME より引用)


実際に日本国内でコロナに感染した350万人や、死亡した2万人については以下のとおり主張しています。

亡くなった方はコロナではなく、なんらかの別の病気で亡くなっているんですよ。私はこれを契機に、この持論をいっそう声高にしていくつもりですよ」

【機内でマスク拒否】広島呉市議が“しない理由”を独占告白「コロナは茶番劇。闇の組織が仕掛けたもの」 _ 週刊女性PRIME より引用)


◆「闇の組織」とはいったい何か
この闇の組織は反ワクチン・ノーマスクを掲げる人々がディープステートと呼ぶもので、いわゆるQアノン陰謀論の中核をなす存在です。

この陰謀論では、米民主党の政治家やハリウッドセレブらが悪魔を崇拝し、子どもを誘拐して食べる儀式を行っているとされ、トランプ前大統領がそうした悪魔崇拝者を統べるディープステート(DS)と闘う救世主であるとされます。

これは「Q」という匿名人物が英語版2ちゃんねると呼べる巨大掲示板4chanに投稿したデマが大元。拡散に連れて多くの尾ひれが付き、極めて複雑に入り組んだフェイクニュースと妄想の混合物となり果てました。

その陰謀論がコロナ禍中に「新型コロナはただの風邪」「新型コロナはディープステートの陰謀」といったデマも混入。反ワクチンやノーマスクを唱える人々の理論的支柱となっていったのです。


◆日本での反ワクチン・ノーマスク勢力の拡大
日本でもこうしたQアノン陰謀論を信奉し、トランプ大統領を崇拝するグループが生まれ、反ワクチン・ノーマスクを主張して活動しています。

彼らの一部は「神真都(やまと)Q」を名乗って2022年1月から複数回の全国デモを実行。


加えて先鋭化した集団は「武器持ち込み」「反社歓迎」掲げて「ノーマスク山手線周回ゲーム」を強行しました。


今回の谷本市議のマスク拒否は、この流れが政界にまで達していることを示すもの。広島県の市議が「マスクをしない会」の講演で北海道を訪れたことを考えると、広範で大規模なネットワークが既にできあがっていることが分かります。

つまりこれまでは変な人たちの集団で済んでいたところが、権力や発言力を持つ政治家の公的な主張として扱われることになるということ。

当然ながら反ワクチン・ノーマスクは「政治家も主張している」ものとして同調者にフィードバックされ、さらにこの主張が強固なものとしてアピールされていくのは間違いありません。

谷本市議が一定の支持を得られたことが可視化されれば、同様の主張を行う政治家が出てくるのは時間の問題です。長期化するコロナ禍に疲れ、仕事が立ち行かなくなった人が日常への回帰を望み、そうした政治家を支持するようになっても不思議はありません。

◆実際の感染拡大の危機
これらの潜在的な危険に加え、反ワクチン・ノーマスクの拡大は間違いなく感染拡大に直結します。

1月16日に行われた「山手線一周ノーマスク アクション」というノーマスクデモでは、マスクなしの集団が山手線車両をジャックして一周。週刊女性PRIMEこのデモの主催者が一時40.8度の高熱になるなど体調不良を訴え、他の参加者にも同様の体調不良が出ていることを伝えています。

彼らは一様に医療機関の受診を拒み、風邪やインフルエンザと自己判断して生活を続けているとしています。

お分かりでしょうか。ワクチンも打たず、マスクも付けないこの集団は新型コロナの感染予防には完全に無頓着のまま生活し、仮に感染しても通常の生活を強行しているわけです。こうした人物が近くにいれば、自分が感染する危険性は飛躍的に高くなります。

反ワクチン・ノーマスクが政界にまで広がり、公人の主張というお墨付きを得れば、このような行動を取る人がさらに増えることになります。それは、ほかならぬ自分や家族の感染リスクに直結します。

私たちにできる対策は多くはありません。それでも人ごみや屋内でノーマスクでいる人からは、可能な限り距離を取る必要があります。命を守る行動を。

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