安倍元首相暗殺現場と山上八幡神社、四十九日を前に訪れてみた



安倍元首相が統一教会の二世信者だった男性に自作銃で銃殺された2022年7月8日から四十九日が経ちました。

これに先立ち、暗殺現場は今どうなっているのかを現地で確かめてきました。

併せて、一部ネット上で話題となった容疑者の名字と同じ名を冠した「山上八幡神社」も訪れてみました。


四十九日を目前にした安倍首相暗殺現場は今…?

四十九日を翌日に控えた2022年8月24日、Your News Online取材班は安倍元首相暗殺現場となった奈良県奈良市の大和西大寺駅前を訪れました。

こちらが北口広場に通じる中央改札口です。


中央改札口を出て左手に進むと、暗殺現場となった北口です。


北口への階段上のデッキから見た暗殺現場です。


ここにも献花や供物があったのか、「お花やお供えなどは、故人へのお気持ちと共にお持ち帰りください。」の張り紙。花や供え物は全くありませんでした。


北口に降りてみたところ。正面が安倍元首相が演説をしていた場所です。報道などの印象よりもだいぶこじんまりとしています。


横断歩道脇から見たところです。時折現場の前で佇む人、スマホで撮影する人を見かけました。


ガードレールにも先ほどと同じ張り紙。「立ち止まらずに通行ください」との張り紙も。


こちらにも花や供え物はありません。夏場ではすぐに腐ったりカラスなどに荒らされる恐れがあるため、確かに妥当な処理ではあります。


ただし、簡素な張り紙以外に元首相の暗殺現場であることを示すものがないという状況は少々物悲しくもあります。


現場の様子の動画はこちらから。


なお、本日より「安倍元総理デジタル献花プロジェクト実行委員会」によりデジタル献花サービスが開始されています。

こちらは容疑者が演説時に立っていた場所。片側一車線の道路を挟み、すぐ目の前に安倍元首相がいたことが分かります。実際この場所に立ってみてあまりの近さに驚かされました。


容疑者は中央の柵を避け、悠々と安倍元首相の背後に回れたことが分かります。


こちらが「スナイパー小屋」デマの現場とされたサンワシティビル。


屋上にスナイパーが潜んでいても、ビルの縁から大きく身を乗り出さなければ安倍元首相を狙撃できないことは現場に立てば一目瞭然です。

テレビや動画の切り取りだけで判断することの危険性が非常によく分かるのではないでしょうか。

暗殺現場からほど近い統一教会の施設は?

安倍元首相の演説時に統一教会の信者らが「自主的に」集まったとされていますが、その教会が現場から徒歩5分弱のところにありました。北口を西に向かいます。


駅前を過ぎると昔ながらの狭い道路と街並みになります。


3分も歩かないうちにのどかな住宅街に。


看板がありました。


そのすぐ奥に教会があります。現在は閉鎖されているのか、人の気配はありませんでした。


ネット上の一部で話題となった山上八幡神社を訪れてみた

一時期ネット上の一部で話題となり、当サイトでも取り上げた「山上八幡神社」に行ってみることにしました。暗殺現場の道をそのまま北上します。


こちらも数分でビル街は終わり、のどかな風景に。「秋篠川」という平城京時代の運河だった川を渡ります。


駅の駐車場の脇の道を進みます。


非常に静かな住宅地です。


車のすれ違いも難しい細い道に、年月を感じさせる家々が立ち並びます。


行き止まりかと思うような細い道を抜けます。


畑の横を歩いていくと、見えてきました。


こちらが山上八幡神社です。


まったく人気はありませんでしたが、境内はとても綺麗に保たれていました。




奈良らしく、石灯籠には鹿が浮き彫りになっています。


奥に進んでみましょう。




こちらは何か不明。


前九年の役の絵が奉納されていました。


天女か妖精のようです。



大正九年の文字。


こちらはより古そうです。


なお境内には絵馬などはなく、懸念されていた「聖地化」は現時点では起こっている様子は見受けられませんでした。

賛否両論の安倍元首相の国葬まで約1ヶ月。その頃にこの地はどのような姿を見せているのでしょうか。

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